誰も覚えていない話
今日の練習は参加者が少なかったので、ちょっと込み入った話をしました。
以前は、良くしていたのですが、最近めっきりしなくなりましたね。
理由は「誰も聞いてない」ということに気づいたから。
誤解がないように補足すると、その時はしっかり話は聞いてくれています。
話の中身にみも「そうなんだー」とうなづいてくれています。
でも、しばらくすると忘れているんですよね。
酷いときは年2~3回話す内容でも、5年たって「初めて聞きました!」言われたりします。
太極拳の話してそんな感じです。
その理由は内容が日常とかけ離れているからです。
私としては日常なのですが、一般的に太極拳をされている方には日常でなかったりします。
例えば姿勢。
私は普段から太極拳の姿勢原理でいた方が身体が楽なので常々意識しているのですが、普通の方にとっては太極拳の姿勢は太極拳のときだけという状態なのですね。
だから、何度同じ話をしても、毎回「初めて聞いた話」になります。
毎回新鮮な気持ちで聞いてくれるので、ある意味うれしいです(笑)
最近は、このことをネタにするようになったら話の内容を覚えて入れくれるようになりました。
覚えてもらうテクニックを一つ覚えましたよ。
雲手
さて、今回も「雲手」を復習。
新しく入った方が熱心で、一所懸命覚えようとしてくれています。
ただ、一気にすべてを覚えるのは不可能なので、一通りの動きを分解し、1パートずつやっていきます。
この一つずつやっていくということが大事で、理解できていないのに次の動きをやろうとすると混乱していきます。
1つずつ行うもう一つのメリットは、方向の確認です。
動きの中で体のパーツがどこを向いているか、
顔はどちらをむいているのか、目は何をみているのか、
腰はどのいちにあるのか。
1パートの動きの中でも確認しないといけないことがたくさんあります。
それを一つずつ覚えていきます。
そして、大事なのは繰り返し。
ひたすら繰り返します。
何度でも繰り返します。
100回200回じゃないです。
100000回繰り返すつもりでやってください。
本当は100000回もやりません。
そのつもりです。
そうすると実際50回くらいでも全然質が変わってきます。
でも、初めから100回と思っているとできなかったりします。
嘘です。
本当に100回やれば嫌でも覚えます。
でも、気持ちはそれくらいの気持ちで取り組ないとたいていの人は100回というだけでやる気がなくなります。
100回くらいでやる気がなくなるなら初めからやらないほうがいいという話もなるのですが。
1回の動作が6秒くらいなので100回やっても10分くらいで済んですけどね。
筋を伸びやかにする方法
練習の初めに「準備運動の代わり」として舒筋法という気功体操をやっています。
「舒筋法」って書いて「ジョキンホウ」って読むのですが、「舒筋」って日本だと馴染みのない言葉ですよね。
「舒筋」って漢方とかでは割とよく出てくる言葉です。
どういう意味かというと「筋を伸びやかにする」ということ。
こり固まった筋肉やスジを適切に緩めて伸びやかにしていくというものです。
なので、当会では「準備運動の代わり」としてやっています。
たまに勘違いされるのですが決して準備運動ではないです。
当会の太極拳には準備運動がありません。
今日は久しぶりにそんな話をしていました。
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