今日の練習風景 その1
立つこと
治療院のブログでも姿勢に関係して「立つ」ことをよく書いています。
今日は、教室でも「立つ」ことに関して説明しました。
太極拳では「立つ」ことがとても大事です。
人間が立って生活をしている以上あたりのことなのですが、世間的に大事という以上に大事なこととしてとらえていたりします。
ただ、「立っていればいい」ということではなくなってくるのです。
太極拳は立つときに「自然体」という状態を目指します。
「立つ」ことに関して「自然体」というと、「立ち方」にかかわってきますね。
どのようにして「立つ」かということで。
なので「自然体」というと、どちらかというと「姿勢」という要素が強くなりますね。
このような話をしていくと終わりがなくってしまうので、その都度で話のポイントを絞っていきます。
今日は、「バランス」や「人間と他の動物の立ち方」や特に今練習している「金鶏独立」は片足立になる動作なので、そのことについても説明しました。
この手の話を説明するときに良く例えで出すのが「積み木」や「ブロック」です。
ブロックって重心がうまくのかっていると崩れませんよね。
積みあがったブロックが倒れないように一生懸命力を入れているということもありません。
外力がかからない限り大丈夫です。
下のブロックが上のブロックより大きいとより安定しますね。
でも、下のブロックが小さくても、上のブロックの重心が下のブロックの基底面内にあって、外力が加わらなければ安定しています。
細長いブロックにしても同じです。
各ブロックの重心が重なってうまくバランスをとれていればブロックは崩れません。
この条件が保たれているとブロックは安定するために筋力とか使って無理に位置を保持する必要ないですね。
これは、だいぶ簡略化した考え方ですが、人間もただ片足で立つだけだったら、バランスを保つだけで無理に筋力を使って支える必要はないです。
これは関節の保持に必要な筋力のことでなくて、倒れないために思いっきり足に力を入れる必要はないよ。
という意味です。
当然のように、関節を安定させるためには筋力が必要になります。
ちなみに、鳥は直立しているように見えますが、骨盤は横で首だけが上に伸びているんです。
こんな感じ。
骨盤が立って、骨盤の上に頭がのかって、骨盤の下に足がくる立ち方ができるのは人間だけなんですね。
その構造をうまく使って立てるようになりましょうというのが太極拳でやっていることです。
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