太極拳健康教室という名称で10年ほど太極拳を指導しています。
健康教室としたのは太極拳が健康に良いからということと、健康に役立つ情報も一緒に伝えていきたいと思ったからです。

太極拳が健康に良いという研究は幅広くされていて、 一般的に言われているのは、
- ・筋力の増強

- ・運動における筋肉の協調の増加
- ・身体バランスの向上
- ・下半身の鍛錬による転倒の防止
- ・ゆっくりとした運動による自律神経の調整
- ・メンタルの安定
- ・睡眠の質の向上
などがあげられます。
筋肉の増強というのは、それまで運動していない人が行うと筋肉が増えるという意味ですね。

動きとしてはかなり地味な太極拳ですが、ゆっくりな動きだけにしっかり筋肉に効いてきます(笑)
私が太極拳を始めたころに感じたのは肩回りです。

やる前と比べると肩回りの筋肉がしっかりしてきました。
これは三角筋に効いたというより肩を安定せる筋肉群の「腱板」に効いたという感じでした。
太極拳は姿勢も重視するのでやっているうちに姿勢を維持する筋肉もしっかりしています。


ただ、ある程度筋肉がついてくるとそれ以上筋肉が大きくなるということはないようです。
型を行うだけの筋力がつくと、当然ですがそれ以上はつきません。
もし、それ以上の筋肉をつけるとしたらいわゆるトレーニングが必要になります。
ただ、中高年以上の方で、仕事の合間で体を休ませながらある程度鍛え維持していたい、というのであれば、それ以上のトレーニングをする必要はないです。
日常生活を活動的にこなせる筋肉は型の練習だけでも十分につきます。
高校生の男の子や20代の男性には太極拳だけでなく他のトレーニングも進めたりします。
