私が太極拳を初めた頃の話です。
私も型をはじめから全部知っていたわけではありません。
当然ですね。
初めころは本当最初の「起勢」しか覚えられません。
「起勢」を覚えたらその続きの「左掤」
次は「右掤」とおぼえていきます。
「右掤」の後は「り」「セイ」「按」と続いて単鞭となります。
この単鞭までは初心者の一区切りになって行きます。
この一区切りところまでを「攬雀尾」と言います。
私は、初めの頃はこの攬雀尾をひたすら繰り返していました。
1日に何回やっていたか覚えてないくらいやっていました。

太極拳が好きだったということもありますが、やっていると気持ちがいいですね。
スッキリするというか。
身体が楽になる。
簡単だし。
ここまでの動作は太極拳の要となる動作で構成されています。
だからなのか、やると身体がゆるんでくる感じがします。
太極拳の要となる動作というのは、太極拳のコツが凝縮されていると言えます。
太極拳は力むような身体の使い方をしません。
できるだけ「余分」な力を抜いて行きます。
だからなのだと思います。
余分な力を抜くことを覚えると身体の筋肉がリラックスしてきます。

身体の筋肉がリラックスしてくるということは、肩や腰の筋肉も伸びやかになっているということです。
だから、やっていると気持ちがいい。
私の場合、これを繰り返し繰り返し何度もやりました。
それで、身体がその状態をある程度覚えてくれたのだと思います。
なかなか同じ動作を繰り返すって飽きちゃって難しいかもしれません。
でも、身体が少しずつでも良い方向に向かうのは確か!
ぜひ、肩こりや腰痛のある方は太極拳に取り組んでみてください!
